コガタスズメバチ

ここでは普段の生活で目にする蜂に焦点を絞り、簡易的且つ、蜂駆除の視点を交えてまとめています。

コガタスズメバチ

体長約20~30mm。模様は黄色と黒の縞模様です。「コガタ」という名前が付いていますが、体の大きさや巣の大きさは決して小型とは言い難く、スズメバチの中でも中型程度の大きさです。スズメバチの駆除依頼の中で最も多いのがコガタスズメバチです。

コガタスズメバチ
活動期間

5月頃から女王蜂が巣作りを開始し、6月頃から働き蜂が羽化していきます。9~10月にかけて最も活動を活発化させ、攻撃的になります。寒くなるにつれ蜂の数は減りますが、越冬の為に巣の中に蜂が残っていることがありますので注意が必要です。

巣ができやすい場所

建物の軒下、外壁、庭木、生垣など 住宅街にも頻繁に巣を作ります。庭木ですとサザンカ、キンモクセイ、ツバキ、ツツジなどにできやすい傾向があります。 あまり高い場所には巣作りせず、2階の軒下以上の高さでの巣はあまり見られません。

巣の特徴

巣はマーブル模様の球状の殻に覆われており、出入り口の穴がひとつ開いています。その穴から成虫が出入りします。中には巣穴が蓮状に開いた巣盤が有り、巣穴には卵や幼虫が入っています。 コガタスズメバチの巣の初期はトックリや一輪挿しをひっくり返したような形をしており、蜂の数が増えてくると、巣の形を球体に変えていきます。蜂の数が増えるにつれて、巣盤を層のように縦に連ねていき、巣を大きくします。大きいもので直径250~300mm程度まで成長します。コガタスズメバチの巣とキイロスズメバチの巣はよく似ていますが、コガタスズメバチの巣の方がマーブル模様の線が太い傾向にあります。