アシナガバチ

ここでは普段の生活で目にする蜂に焦点を絞り、簡易的且つ、蜂駆除の視点を交えてまとめています。

アシナガバチをもっと知る

体の特徴

アシナガバチの体長は種類によって異なりますが、スズメバチよりも小型です。約10mm~25mm程度のものがほとんどです。体の色は黄色と黒の縞模様のものが多く見受けられます。

アシナガバチの餌

アシナガバチはスズメバチと同じく肉食です。昆虫の幼虫などを捕獲し、噛み砕いて肉団子状にして、巣に持ち帰ります。アシナガバチの巣を観察していると、出て行った蜂が緑色の団子を持って帰ってくるのが見受けられます。雑草のヤブカラシの花にもよく集まります。

生態

集団行動をする蜂なので、女王蜂が産卵し、働き蜂が餌を集めます。幼虫は各巣穴に1匹ずつ収まっており、繭を作った後に成虫となります。よく誤解されがちですが、ミツバチと違い蜂蜜は作りません。

巣の形状

巣の形状は円状や楕円状で、シャワーヘッドやレンコンのように複数の穴が開いています。巣ができている場所の形に合わせて巣の形を歪めていきます。ほとんどの場合巣穴は下向きになっていて、巣穴には幼虫、巣の表面には成虫がくっついています。大きさは 20cm以下のものがほとんどで、ある程度大きくなると近くに巣分かれして、新たな巣を作ります。巣は樹皮の繊維と蜂の唾液を混ぜたもので作り、多くのスズメバチの巣よりも丈夫にできています。

営巣する場所

比較的、乾燥した物陰に巣を作ることが多いです。普段目にする場所ですと、建物の軒下や雨どいの裏、窓枠の下、ベランダの手すり、エアコンの室外機の中、戸袋の中、庭木、などが多いです。庭にものが置きっぱなしになっていると、その陰に作ることも多々あります。

普段よく見る種類

セグロアシナガバチ、フタモンアシナガバチ、キアシナガバチ、コアシナガバチ、キボシアシナガバチなどが普段の生活でよく目にします。これらの種類は市街地にもたくさん生息しています。

刺されてしまったら

アシナガバチは基本的に刺激しなければ、襲ってくることはありませんが、ふとしたことがきっかけで、敵と見なされて、攻撃のスイッチが入ってしまうことがあります。もし刺されてしまったら、すぐに刺された患部を絞って毒をできるだけ出して、流水で洗い流してください。口で毒を吸い出すと、口から毒を摂取してしまう可能性があります。その後、患部が腫れたりかゆみが出たりしますので、副腎皮質(ふくじんひしつ)ステロイドの塗り薬を塗ってください。強い症状が現れた場合は抗ヒスタミン薬やステロイド薬が効果的ですが、体調が悪くなるようでしたらすぐに医療機関での受診をするようにしてください。

アシナガバチの毒性はスズメバチよりは低いですが、それでもきちんと毒がありますので、アナフィラキシーショックには注意してください。現れた場合は抗ヒスタミン薬やステロイド薬が効果的ですが、体調が悪くなるようでしたらすぐに医療機関での受診をするようにしてください。アシナガバチの毒性はスズメバチよりは低いですが、それでもきちんと毒がありますので、アナフィラキシーショックには注意してください。